待ちすぎてお布団の下に入っちゃったわ… ***** ようやく旦那さんが分娩室に到着した時、 まだ耐えられる痛みだったのが はい? という勢いで息も出来ないほどの痛みに。 その痛みに耐えているうちに寒気がし、おまけに喉が渇いたので旦那さんを売店に走らた。 その間にたまたま様子を見に来た看護師のねーちゃんに 「お湯くれ!」←英語です。 といったものの、ねーちゃんは 「?????」 「なんで外人の病室に英語喋れないねーちゃんよこすんだよ(怒)。アイール・パナス!」 と冷静にお湯を所望。 ねーちゃんが慌てて絶妙な温度のぬるま湯を持ってきてくれたので、 旦那さんが帰ってくるまでになんとなく持ち直した。 その後やってきた英語を喋れる看護師さんは 「痛いの?笑気ガス(注1)吸って~。さぁ深呼吸。思ったより早く産まれるかも~」 と私の状態をチェックし 「イキみたくなったら呼んでね~」 (注1:麻酔の一種。日本ではどうだか知らないが、マレーシアでは出産時の痛みを緩和するために使われる) 笑気ガス吸たって地獄のような痛みは健在で その後、私の意識はガスのお陰でほぼ消滅。 ただ、イキみたくなったら呼んで~というの看護師の言葉だけは脳に焼き付いていたようで、時が来たとき、旦那さんにそのことを伝えて看護師さんを呼んでもらうことができた。 はいは~いとやってきた看護師さんは私の状態をチェックして大慌て。 「大変!先生呼んで!!」 「助産師でもいい?先生待つ?」 助産師のこの質問に(冷静に考えると笑える質問だ) 「どうでもいい。誰でもいい」 と答えた気がするんだけど、あんまり覚えてない。 そして幸いな事に先生が凄い勢いですっ飛んできて、 出産に間に合う。 先生の登場に あとちょっとで終わる… と燃え尽きそうになりつつ、 誰かに言われた 「子供出てくるまで何度もイキまなくちゃいけないから、イキみに失敗すると痛いのが長引くのよ♪」という言葉が脳裏を掠り、なぜか突然正気に戻る。 そして先生の 「プッシュ!」←イキんで! の掛け声に合わせて頑張りまくって せりさんの妹誕生。 しかしその後また意識を無くしてしまった私は ドラマのような 「あぁ。産まれたのね!指は5本ある?赤ちゃんは元気なのね?」と感動的な言葉を口にすることなく 縫合の痛みに暴れ、先生から 「ガス吸え!」と怒られた(旦那さん談)。 **** 日本では一般的ではない(?)ようですが、 立会い出産が当然のマレーシア。 お父さんとしての初めての仕事は臍の緒を切ることです。 しかし、時にはお父さんが出産前にぶっ倒れる事もあるとか。 意識を喪失した新米母さんとは対照的に 常日頃、魚やマウスの血を見慣れていた新米父さんは 冷静に臍の緒を切って、無事に大役を果たす事が出来ました(推定)。 そしてその後もさっぱり目を覚まさない新米母さんの世話を優しくしてくれました。
by seli-malaysia
| 2010-10-25 17:39
| せりの妹
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